2020年4月7日、安部首相は新型コロナウイルス治療薬として「アビガン」を希望する患者への使用を拡大すると示しました。
やっと新型コロナウイルスに効く薬が出きたのか?
そうではありません。気軽に「アビガン」を使用することはおすすめしません。
特に妊婦の方は使用できません。
アビガンとは
新型コロナウイルス感染症を抑える治療薬として「アビガン」が話題となっています。
アビガンとは、抗インフルエンザウイルス薬として使用された実績があり、ウイルス増殖を防ぐ効果を持っています。新型コロナウイルスを治すものではありません。
本来、気軽に使用できる治療薬ではなく、使用するには医師の許可が必要です。今回の新型コロナウイルス感染を抑える有効的な薬として、研究が進められています。
アビガンの副作用
アビガンを使用する際に副作用として、人体に悪影響を与えてしまう可能性があります。
特に妊婦の状態でアビガンのような催奇性を持つ物質が、人体に取り込まれると胎児に影響を与えてしまい、奇形児が産まれるリスクが高まります。
妊娠していなくても、アビガン使用後に性行為を行うことでリスクが高まってしまいます。
男性が使用した際に副作用の可能性も
本剤は精液中へ移行する1)ことから、男性患者に投与する際は、その危険性について十分に説明した上で、投与期間中及び投与終了後7日間まで、性交渉を行う場合は極めて有効な避妊法の実施を徹底(男性は必ずコンドームを着用)するよう指導すること。また、この期間中は妊婦との性交渉を行わせないこと
引用元:https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00066852
若い人がコロナ感染しても重症化リスクは低い
新型コロナウイルスに感染し、死亡リスクが高まる原因として「肺炎の重症化」が増え続けています。
昔は肺炎で亡くなる人が多かったですが、今の医療だと肺炎での死亡リスクは低いものとなっています。しかし、医療が崩壊し、治療が受けられなくなってしまうと死亡リスクが一気に高まってしまいます。
イギリスやフランスなど医療が崩壊し、治療が受けられなくなっているため、肺炎によって死亡してしまう人が増え続けているのが現状です。
ただし、若い人たちが感染したとしても一般的な風邪程度で抑えることができますが、65歳以上の年齢の方たちが重篤化しやすい傾向となっています。
しかしタバコを吸っている人は、肺の粘膜が丈夫ではないため、新型コロナウイルスに感染すると重症化してしまう可能性があります。落ち着くまではしばらく喫煙を控えましょう。
新型コロナウイルスに効く薬はいつできるのか
新型コロナウイルスの治療薬として「アビガン」が有効的なのでは?という段階で、実際に現段階で特効薬はありません。
薬を開発したとしても、本当にその薬が効くのかをテストしなくてはなりません。
①数多くの化合物の中、薬として有効的なものを選別します。
②選別した化合物の中から安全性を確認するため、動物でテストします。
③動物で安全性が確認とれたものだけが、人による臨床実験に入ることができます。この段階を「治験」と呼んでいます。
④治験を繰り返し、効果と安全性が確認されたものだけが新薬として認められます。
薬を1から作り出そうとすると早くて1年ぐらいかかってしまいます。
ちなみに毎年騒がれる、新型インフルエンザですが実際には治療薬が見つかっていません。多くの人が感染し、抗体が付いたため、再度感染するリスクが低くなります。
このまま行くと、新型コロナウイルスも新型インフルエンザと同じように多くの人が感染し、抗体を作っていくのではないかと考えられます。
新型コロナウイルスいつまで続くのか
新型インフルエンザでは、気温が高くなると徐々に収束されるため、新型コロナウイルスもそのように落ち着いてくるという流れになるのではないか?と思われるかもしれませんが、そう簡単に行きそうにないです。
中国の武漢で新型コロナウイルスが発生したとメディアで情報が流れたと思います。
2月~3月の武漢の気温は日本より高く、25度前後はありました。シンガポールのような30度を超える国でも感染が収まっていないと見ると夏以降も長期に渡って続いてしまう可能性が高いです。
現状でいつまで続くのかと予想が立てづらい状況にあります。長期的な覚悟はしておいた方が良いです。
まとめ
アビガンの使用は極力避けること。使用する際にはしっかりその薬を理解した上で使用してください。
特に妊婦の方は使用してはダメです。妊婦が使用すると奇形児が産まれやすくなると、動物実験で実証されています。
タバコを吸っている人はすぐにやめましょう。重症化する可能性が高まります。
新型コロナウイルスに効く薬がすぐできるとは思えません。いつまでこの状況が続くのかも分かりません。
今できる対策、外出を控える、マスクをする、除菌を心掛けるなど行ってください。
赤ちゃんでも使える消毒液はこちら↓